2019年02月21日
東條英機さんのこと

2019.2.20 飯道山ーガスの中の高野槙
[「美しい日本」ものがたり]を読み続けている。
東條英機さんを取り上げた話を読み終えたところ。執筆は早坂隆さん。
何冊か歴史書は読んだので東條英機さんが立派な人という記憶はあるが詳細は記憶にない。
今回わざわざ取り上げたのはユダヤ人救出で有名な「杉原千畝さん」と関係するから。
以前に馬淵さんの本で「杉原千畝さん」は特別なことをやったわけではない、政府公認という記載があった。その後、気をつけて見ていたが、該当する記載はなかったと思う。今回の早坂さんの論文で杉原さんより前にユダヤ人救出を試みていた人がいることがわかった。
「オトポール事件」がそれで北海道を救った(占守島死守)樋口さんが活躍、ドイツの抗議に対し当時関東軍参謀長の東條(以下敬称略)が「人道上の配慮で実施、我が国はドイツの属国ではない」と一蹴して樋口さんをかばったようだ。樋口さんが一つの例となるが、できた人というのはいたるところで活躍されていることがわかる。その後、東條の曾孫が事実を知ったユダヤ人からオーストラリアのTV番組で感謝されたとのこと。かつて人種差別撤廃を掲げた国ゆえ当然のこと。ーーーー わざわざ国連で日本の人権無視を訴える人たちにとっては理解不能の出来事でしょう。
東條が天皇から戦争をしないようにと頼まれて総理大臣になったが、戦争をやりたいイギリスやソ連の後押しで結局はハルノートがでて、戦争になってしまったという経緯がある。以下詳細は省略。戦勝国による一方的な東京裁判で死刑判決後、巣鴨プリズンの教誨師・花山信勝さんに言った東條の言葉、「今回の刑死は個人的には慰められているが、国内的責任については死をもって購えるものではない。しかし、国際的裁判には無罪を主張した。たまたま力の前に屈服したものである」「今回の裁判の是非についてはもとより歴史の批判に待つ」。この花山さんの子孫に残した言葉は「あの7名(処刑された人)は戦争責任者であった。しかし、戦争犯罪人という言葉は適当でない」
インドのパル判事の無罪主張、マッカーサー(彼自身も戦争したい人に利用されただけ ヴェノナ文書)の議会での発言などがあるように東京裁判は異常。原爆や無差別爆撃、シベリア抑留などとんでもない出来事は裁かれていない。東條や花山さんらの発言は全て分かっての発言なのでしょう。
今の日本に東條のような身を投げ打って日本を救うという政治家はいない。残念ながら当選して生き延びたいだけの打算の政治家が目立つ。