2019年02月02日

古事記再読


2018.2.17 去年の比良・蛇谷ヶ峰・吹雪の尾根

漸く体調が戻ってきた。残念ながら鼻は依然ズルズルだが、熱もなくいたって元気。外に出れそうです。

江崎さんの本を読み終えてから、本箱にある途中で止めた本を読もうと、本の整理をした。

選んだ本は渡部昇一さんの「古事記」と小名木義行さんの古事記の2冊。やはり日本という国が最も知りたい国ゆえ、神話がいいだろう。

渡部さんの古事記を読んでいるが、著者の訴えるところは「神話の贈り物」というか、神話が我々に伝えていることは何か、それを知ることで人生がスムーズになることがあるでしょうということ。それに従うかどうかはご本人が決めればいい。

例えば、国生みの伊邪那岐(男)と伊邪那美(女)が教える教訓がある。伊邪那美が音頭をとった時は国生みが失敗し、伊邪那岐が音頭をとって国生みが成功。
実例を紹介している、有能な女上司と部下の結婚の話。女上司はバツイチの経験者、今回は経験を生かし会社を辞め夫を立てて家庭に入った。ここでは記載できないような内容もあったがそれは省略。

上の話は第1章、これが12章まである。恐らく同じような内容のはず、神話からやっていいことと、やってはいけないことを学んだらどうですか、決めるのはあなたですよというスタンスです。勿論、筆者は神話から学んで守ればより豊かな人生と思っている。

3章ー 神武天皇による農業立国宣言と新嘗祭ーー 穀物収穫の感謝、当時に自給自足の言葉の存在は?だが、今は全てお金ベースゆえ感謝の視点は欠如。それゆえ、自給自足も不可だが、対応策はゼロ。いざとなって誰が日本を救ってくれると思っているのか。
4章ー 伊邪那岐が死んだ後の伊邪那美を見る(蛆や怖いものが身体中に)、山幸彦が妻の豊玉姫のお産を見る(苦しむワニの姿)、いずれも見るなと言われたのみ見てしまった事例ーー それぞれが完全に縁が切れてしまう事態になる。死んだ妻を見ることは通常のことと思うが、恐らく主旨は醜くなった妻を見てやるなということかな、でも今では体を整える専門家が存在。お産に立ち会うことについては事前に夫婦で話しているはず。もし強引に立ち会っていたら二人はどうなっているか? 
5章ー 天宇受売命(あめのうずめのみこと)の踊りで天照大神の籠った「天の石屋戸」の扉が開くーー 奥さんの仕事は金稼ぎではなく家族を和ませることーー 考えてみるとキャリアウーマンは輸入品だ
6章ー 伊邪那美の左目から天照大神の誕生ーー 弱、左、女性を重んずるーー 戦いを好まず、左(大臣)が格上、平安時代の女性の活躍ーー 暗黙のルール
以上が1−6章のトピックらしいところの要約。渡部さんの解釈に私の理解度?がプラスした結果。
前回読んだ時は訳のわからん本やなーと思っていたが、理解できてくるとなるほど面白いなと思う。

以前に紹介した教育勅語の大人版のようにも思える。

今話題のK国と対照的だと思う。K国はほとんど自ら望んでの属国だった(事大主義の国)がゆえに、それを否定するために歴史を作り替えないといけない状況にある。ーーー これらは私が歴史の本から学んだこと。事大主義;その時点でのより大きな国の庇護のもとに入る
K国に古事記相当(歴史であり教訓)の記録はなく、後付けの自分たちの作った歴史があるのみ。過去を謙虚に学ばないがゆえにさらに歴史を作り変えることを繰り返していると理解。
  

Posted by まめちるたろう at 04:11Comments(0)健康