2019年02月10日
新自由主義のこと 2/11追記あり

2017.3.18 宝塚・中山寺の梅林
「クライテリオン ネオリベ国家ニッポン」は難しい雑誌です。
哲学っぽい文が多いので読み飛ばしたり、全く読まなかったりで最後までいったが、さすがに雑い読みゆえ、記事をかける域には達していなかった。
わかりやすい文(討論)を読み直して漸く頭が整理できそうという段階になった。
まず、自由主義と新自由主義との差、自由主義よりもさらに自由にという説と幾分公平さを考慮しようという説があるようだ。この雑誌では前者のスタンス。
グローバリズムの視点と類似することはあるようだが、そもそもの発想の起点が違うという理解です。やることはほとんどイコールの認識で問題ないと思う。
以下、気になる文の列挙
新自由主義の柱の一つが既得権益の排除; 一見良さそうだが、古いルールを壊して新しいルールができ、別の政商が出てくる。具体的にはある経済学者が規制改革会議で人材派遣の有用性を訴えたはいいが、その人は大手人材派遣会社の顧問になっていた。また、大学の自由度をあげる改革が結局は文科省の権限強化につながった。
定義のひとつ、「パブリックが嫌いでプライベートが好き」; パブリックは政府であり、政治。プライベートは民間であり、市場。善や悪の判断基準や価値観がなくなってきている。防衛、防災、文化の継承などの価値観を他の費用発生事項と同列視するので、日本の維持という視点が抜ける(採算のとれないものは削除、核の存在で平和となっているのを忘れ、防衛費不要論)。
リーマンショックの後かたずけ; 市場の好き放題の結果、異常事態になると政府はその後始末にお金を使う。政治不要といいながらいざとなったら頼る。
大阪府の都構想; これが新自由主義の典型、与野党が団結して反対に回るところまで進展している。ーーー この都構想については個人的には賛成していたのでこの指摘はまだ理解していない。ただし、維新の会は保守のグローバリストであることは理解している。
格差拡大; ZOZOの社長の出現が儲け頭の一例、片や年々賃金が下がっている一般大衆(移民や派遣に関係)、ということが具体例でしょう。経営者が金を稼ぐため政治家をコントロール。
移民問題; 日本ではまだ悪い部分が顕在化していないが、いずれEU同様の不具合が出てくるだろう。最もそれでは収拾困難の事態かも。
こんなところが気になる文の一例だ。
今の政治の悪いところは全て新自由主義の産物ということであり、新自由主義を改める必要があり、まずはそれは個々の事案ごとにやるしかない。というのが結論となりそう。大阪の都構想が事例となりそう。恐らく大阪府民にとっては不具合が見つかり反対しているのでしょう。
世界は新自由主義批判と反グローバリズムが相まって進んでいるが、日本では移民問題が顕在化していないので、問題意識が希薄。
保守は庶民を忘れ経営者本位、リベラルは庶民を忘れ、移民とか性的差別者、アイヌ、沖縄とかの権利優先、と与野党ともに「庶民というか労働者の味方」でなくなっている結果が今の政治(格差が拡大している)なのでしょう。
格差拡大を認め、新自由主義はだめという政治家が与野党含めて再結集しないと解決にはならないかも。日本を好きだという政治家がいるのかどうか、特に野党の目立つ人たちは自分の保身しかなく全く期待できない。
恥ずかしながら新自由主義ということばはチラホラ聞いて知っていたもののこれほど重要な言葉(しくみ)とは知りませんでした。
特にEUでは右と左がくっついて現政権に反旗を挙げている国があるので「グローバリズム同様新自由主義の悪さ加減(格差拡大)」が限度を超えてきたのでしょう。
とりあえずの第一報です。理解不足もあるので、さらに雑誌を読み返して本内容を修正したりして充実させるつもり。
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追記(2019.2.11) 雑誌「クライテリオン」ー施 光恒さんの論文がわかりやすい
1. ケインズ主義の否定; 国民の福祉向上のため政府が市場経済をある程度管理ー労働者への配分増加、富裕層不満
2. 新自由主義の出現; 経済の低迷からの脱却、規制緩和と自由貿易ー稼ぎやすいところに移動、人件費が低く、法人税が安い、労働法制のゆるい
3. さらに規制緩和; 本来は規制が必要と思われる「安全、教育、健康、インフラ(水道、電力込み)など国民生活の基盤をなす事項」にも規制緩和
4. 経済的利益優先、自国の国民の生活犠牲が定常化
非常にわかりやすい論文でした。特に3項を始めたことは致命的です。日本で無くなる可能性がある。