2019年07月08日
古墳群が世界遺産に登録

2019.7.5 奈良・景行天皇陵付近のお花畑
ユネスコの存在を否定(政治的存在ゆえに)する立場ゆえ、この嬉しそうなタイトルは矛盾する。
でも地元の人が喜んでいるのに、「喜ぶのはおかしい」というのもおかしいでしょう。
でもあえていうけど、世界遺産になろうがそうでなかろうが、古墳の存在価値は全く変わらない。日本としては大事な遺産であることは確か。
一方、世界遺産になったがゆえに観光収入が増え、自治体にとっては大いに好ましいのは間違いない。
私は今年の5−6月の2日間で百舌鳥古墳群と古市古墳群を訪れた。日本で1−2位の巨大古墳を見ておきたかったことと、そこで発見された埴輪や土器なども見ておきたかった。大きさに感心するとともにこのような世界に誇れるものを作れるパワーと保存しようというパワーに敬服した。
最も大事なことは保存された古墳群や遺跡から日本の歴史をはっきりさせることでしょう。世界的にも最古と言われる遺跡や石器や土器が発見されても、なぜか教科書には反映されないという実態はなぜなのでしょうか。縄文文化の凄さゆえに注目をあび、日本文明の存在まで云々されているのに、なぜ、子供達に教える教科書に変化(四大文明に加え、日本文明などの存在)がないのでしょうか。いろんな発見で世界最古と科学的に実証されても反映しない不思議な世界が存在する。
先日出掛けた奈良の巻向駅付近の古墳群に箸墓古墳がある。宮内庁によって倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめ 第7代孝霊天皇皇女)の墓に指定されている前方後円墳だが、邪馬台国の女王「卑弥呼」の墓とも言われている。こういうのもはっきりさせて欲しいもののひとつ。卑弥呼の存在は記紀では記載がないのに、魏志倭人伝に記載されているがために、存在を主張し、しかも大和に居たという説が教科書に記載されている。日本に存在する歴史書を退けて、他国の歴史書(卑弥呼が単に九州の一つの主であるなら記紀とは矛盾がないだろう)が日本の歴史を作るなど、本当に不思議な世界です。
占領下で記紀を認めないが故の結論だったのでしょう。占領後、それを修正しようとしない歴史学者の存在が情けない。
世界遺産をとっかかりにして卑弥呼の存在を、先日紹介した「日本の誕生」(長浜浩明著)を参考にして書いてしまいました、ご容赦。