2018年06月25日

決定版・日本史 その1


2017.6.13 比良・森山岳(ついにネタ切れで去年の写真)

渡部昇一著 「決定版・日本史」 全編、5章に分けている。

古代;天照大神から平安京、中世;平清盛から応仁の乱、近世;信長から江戸、近代;明治維新から第二次大戦、現代;降伏から第二次安倍内閣 の5つ 文中の①や②は著者の視点での変換点。

古代 概略と感想;魏志倭人伝より古事記・日本書紀を重視、仏教の伝達の影響(用明天皇が仏教も認める①)、女性天皇の存在の意味、平安時代の女性の地位。ーーーーー女性天皇の位置づけも面白かったが、「源氏物語」の評価のこと、20世紀前半にイギリスで和訳され興味深い評価がされた。「男女の付き合いを含め、自分たちが世界で最も洗練された倫理観を持って生きていると思っていたのに、それよりも1000年以上も前の日本で自分たちよりもさらに洗練された細やかな情緒を持つ男女の自由恋愛が描かれた小説があったこと、しかも作者は女性であったこと。この2点には非常なショックを受けた。」藤原氏の築いた平和な平安時代の一つの象徴でしょう。

中世 概略と感想 その1;白河天皇の乱れた男女関係で混乱の発端、平家・源氏(宮廷関係なく天下を治める②)・北条の支配(皇位継承を幕府が管理③、民主的政権)、「貞願政要(唐の政治論)」の存在と御成敗式目(武士の道理)の制定、蒙古襲来ー神風、財政逼迫ーーーー天皇あっての藤原家という伝統もうすれ、武家が台頭して天皇家を左右する時代。御成敗式目の制定は武士のための憲法に相当し、自ら制定したもので「貞願政要」と御成敗式目は明治初期まで適用し、明治時代に訪れた外人は民度の高さに驚嘆したとのこと。

中世 概略と感想 その2;南北朝時代・皇位継承の復権・朱子学、建武の中興(朝廷政権)、足利幕府、応仁の乱で貴族豪族の入れ替え、伊勢神宮庶民化、北山文化(金閣)と東山文化(銀閣)ーーーー相続争いに絡んだ戦いが続き、政権も一時期朝廷が支配するが結局、幕府が支配。応仁の乱のかき混ぜ効果で文化が地方にも、足利学校の再興は一例。
近世以降は次回に続く

日本史をどう伝えるかは著者の考え方が反映するでしょう。必ずしも社会に受け入れられていないかもしれません。でも、私は非常に興味深く読んでいます。百田尚樹さんは現在の教科書が気に入らないとのことで、自分で日本史を執筆中ですが、その百田さんの推薦図書でもあります。

渡部昇一さんのことはDHCテレビで知った。が、まだ番組を見たことはない。せっかくの機会ゆえ、遺産となった番組を視聴したいと思う。

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昨日、ホームページからPDFを除去し、JPGに変更する作業を開始した。理由はネットの検索に名前がヒットさせないようにするため。
きっかけは知人の顔写真の欲しい場面で検索したらfacebookの登録画面が出てきた。知っていなかったというたら嘘になるが改めてびっくりし、早速自分のfacebookの設定などを見直した。今更かもしれないが、わかった時点で手を打つのが私なりののんびりしたやり方。PDFファイルについても同様の理由。
  

Posted by まめちるたろう at 02:46Comments(0)好きなこと