2018年04月16日

「太平洋戦争の大嘘」の読後感


2018.4.12 近江八幡・円山神社

先日「太平洋戦争の大嘘」については紹介しました。タイトルが過激ゆえ取っ付きが悪いかもしれませんが、著者(藤井厳喜さんー国際政治学者)の独断見解ではなく、元アメリカ大統領のフーヴァーさんの本(フリーダム・ビトレイド)が2011年、50年ぶりに出版され、日本語訳(裏切られた自由)も2017年に漸く出版、この本がベースとなっています。

いくつか興味の持てる点があるが、例によって自分の感想を思いつくままに列挙したいと思う。

1. これまで民主党であれ共和党であれ、アメリカが日本の戦後教育でとんでもない思想教育WGIP(ウオー・ギルティ・インフォメーション・プログラム)をしてくれたと認識していたが、ルーズベルト信奉者がメインとなって担当。ルーズベルト信奉者(民主党系統)は本の著者フーヴァーさんと異なり、コミンテルンの影響を受けていたようだーー納得。

2. 日本では戦後教育の影響を「受けた人」と「脱した人」がいて「受けたひと」が主流となっていてマスコミも主流側。同じように、アメリカではルーズベルトの考えが主流でありマスコミもこの主流側、反ルーズベルト(フーヴァー)の考えは主流ではない。民主党と共和党と大まかには分類できるようだが。トランプが徹底して叩かれているのはまさに反主流ゆえ。

3. ルーズベルトが日本を参戦させるため、追い込み戦争以外の選択肢がなくなってしまった。ハルノートに記載。

4. 海軍が敗れた時点で戦争終結を望んだが、唯一望みの天皇制の維持を認めないという無条件降伏を要求したため、敗北宣言に遅れが出て原爆投下となる。チャーチルですら、原爆不要の見解(日本に戦闘能力なし)だったが、ルーズベルトの意思を継いだトルーマンが強行。投下にはいろんな思惑があったのでしょう。でもこの投下はアメリカ国民には認めたくない一面を残したと言えないことはない。

5. この戦争で一番得したのはソ連(東欧諸国の共産化)、中国(毛沢東による共産化)、一方、損をするという点ではイギリス(植民地を失う)。アメリカは原爆投下で、アメリカとソ連の2強体制に持っていくことができた。

6. C国の視点に立てば、戦後、日本とアメリカ(保守党・共和党)と組んで欲しくないので、何が何でも日本を悪者にしたい。慰安*問題が典型的なC国の戦略。

以上が大まかな感想です。他にいろんなこともわかったんですが、省略します。

今は共和党のトランプさんが大統領であることが日本にとっては幸いです。民主党は共産圏と手を組んで日本にとってはいいとは思えない。また、C国は日本のマスコミを活用(A新聞の慰安*)して日本を悪者にしたいのがよく理解できます。アメリカに日本のことを理解してくれている人がいることがわかって、本当によかったと思っています。フーヴァーさんに感謝です。

原爆投下や戦後教育の件でアメリカに幾分かの不信感を抱いていたが、反対意見もあったというのは救いです。過激なタイトルの本でしたがすらすらと読んでいけるわかりやすい本でした。
  

Posted by まめちるたろう at 04:01Comments(0)