2017年08月31日
極楽行きか地獄行きか

2017.8.28 比叡山 石鳥居と「てんこ山」の間の気持ちのいい登山道
8/25に「ぶらぶら美術・博物館」で「地獄絵ワンダーランド」の案内をしていた。この中でご近所の聖衆来迎寺で保管されている「六道絵」も紹介。
聖衆来迎寺は恵心僧都源信が創建したお寺。源信は「往生要集」なる極楽往生に関する重要な文章を集めた仏教書を作成したご本人。
死後に極楽往生するには、一心に仏を想い念仏の行をあげる以外に方法はないと説き、浄土教の基礎を創る。また、この書物で説かれた、地獄・極楽の観念、厭離穢土・欣求浄土の精神は、貴族・庶民らにも普及し、後の文学思想にも大きな影響を与えた。ーーエクスペディアより抜粋
往生要集をわかりやすくしたのが「十介図」(極楽から地獄までの絵)であったが、信長の焼き討ちで極楽分は焼失、地獄分は残り、これが聖衆来迎寺に「六道絵」として保管、「地獄絵ワンダーランド」で紹介されたということ。
「六道絵」でも閻魔さんがでてくるので役割はわかるが、下記URLは死んでから極楽か地獄に行く様子がわかりやすく記載されています。
http://kanon-web.net/app/
臨終ー賽の河原ー三途の川ー十王ー六道ー追善供養ー浄土 の「あの世マップ」がよく理解できます。
地獄は8段階あり下記URLがわかりやすい。
http://bushoojapan.com/scandal/2013/07/27/2207
うそつきは「大叫喚地獄」行き、デマは「焦熱地獄」行きです。要注意です。
昔のひとは「六道絵」が道徳の教科書だったのでしょう。いまのひとは悪いことをしても地獄に行くと思っていないので平気で悪いことをするのでしょうか。
2か月ほど前に比叡山延暦寺の恵心堂で保守担当のおばさんから「往生要集」をA4で1枚にまとめたものを貰ったときに上の結論と同様なことを言われたように記憶しています。(この記事は以前本ブログで紹介済)