2018年07月04日
「日本人論」を読み終えて

2018.7.1 繖山ー名前が?のラン
渡部昇一さんの「決定版・日本人論」を読み終えた。
歴史を振り返って日本人の強みを探っている。以下骨子と感想ですが、著者の意図と違う理解は私の不出来のためでありご容赦ください。
強みは「道を究めよう」という姿勢と「伝統の強み」の2点。
道を究める姿勢; 武士道の道であり、商売道や技術道 ーー これらの成果が今の日本の繁栄の基礎になっていると言えるでしょう
伝統の強み; 皇室の維持や全てを受け入れる資質 ーー 時の権力者は皇室の存在を意識しつつ侵さないことを守る、資質ー仏教を受け入れて自分のものにする能力=神を蹴落とすことはせず、取り込んでしまう。身近な例ー除夜の鐘で大晦日を終え、初詣で新年を迎える
日本は「一文明一民族」という特別な国である。異論があるとのことゆえ言い切ることはできないが、現状では7つの文化圏に分ける考えがあり、それは「西欧キリスト教文明」「イスラム文明」「ロシア正教文明」「ヒンズー文明」「シナ文明」「中南米ラテン・アメリカ文明」「日本文明」。
「シナ文明」と違う点は「大和言葉の存在(音読みなし)ー源氏物語が代表」「皇室ー神話の延長に皇室、2600年の歴史」「神社ー日本独自」「仏教ー神と共存する仏、両部神道」。2000年以上継続した組織は日本の皇室とローマ法王庁の二つ。大和言葉は漢字(文字と音読み)を受け入れて独特の日本語を作った。
皇室は軍隊を持たないが故に、権力争いから外れたが、精神的な権威を持つことで最強の存在となった。ローマ法皇も然り、ローマ法王を元首とするバチカンも軍隊をなくして(近世以降)から精神的な権威という地位を得た。信じられないほど面白い話です。
筆者のいうところは、戦後の洗脳教育で日本人は悪い人となったが、真実を知り、強みを生かして乗り切ろうということ。日本には世界をリードできる実力がある。日本否定という立場に立てば、皇室の存在は癌。逆に言えば、日本を残すなら捨ててはいけないゾーン。
国会で女系天皇云々を主張する人たちは日本の存続は考えていません。皇室不要論者です。2600年の重みをどう捉えるかです。日本国の存在をどう捉えるかです。
日本には世界をリードできる実力; 著者のいうノーベル賞を逃した人(黄色人種という偏見の存在?)ー北里柴三郎、野口英世、木村栄(ひさし 天文学者)、鈴木梅太郎(ビタミンB) など戦前の方。日露戦争の勝利に世界が仰天したわけだから大いにありうる視点。戦後はノーベル賞は多い。以前に取り上げた浮世絵や建築様式もしかりです。
参考(記憶にあること); GHQは天皇制の廃止を目論んだが、日本国民は100%受け入れないと読み、天皇制を維持し、憲法にも盛り込まざるを得なかった。一方で、戦後教育の成果で国旗や国歌の扱い、天皇にかかわるマスコミ言葉に変化が出てきた。
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以前から記事にしていますが、K国は某大統領が意のままに動かして独裁政権のような状態になっているようです。司法も掌握したようです(以前にも紹介したはず)。立法は先日の選挙で野党の保守党が総崩れ故、立法も掌握と言えるでしょう。よって、益々好き放題の状況です。国民が選択した故見守るだけです。一方、K国の経済状態はどんどん落ち込んでいるにも関わらず、大統領は次回Wカップは4カ国共催とのんきです。全く理解できません。日本は関わらず方針がいい
のでは。