2018年07月01日

決定版・日本史 その4


2018.6.27  摩耶山ーナツツバキ

現代;降伏から第二次安倍内閣 サブタイトルは「自分の国の歴史を再び問い直す」

さすが現代の最終章になると渡辺さんは思い切り自分の思うところを展開して行きます。教科書からえ得る知識とは別物ですが、忠実にエッセンスのみを紹介します。

原爆投下; 日本が降参する情勢にあったのに駄目押しの投下、しかもウラニウム爆弾の次はプルトニウム爆弾とほとんど実験
ポツダム宣言; 本来なら内閣の責任で受諾すべきところ、鈴木首相は決断を放棄し、天皇の聖断を仰ぐ。しかも有条件降伏であった。

東京裁判; 裁く法律のない状態で判事は戦勝国側の一方的裁判、根拠となった「平和に対する罪」は事後法であった。「紫禁城の黄昏」は弁護側資料という理由で却下。インドのパール判事は無罪を主張(ハルノートの存在)するも却下。

占領軍のとんでもない政策; 「神道指令(宗教に干渉)」「教育改革(教育勅語の追放)ー日本は悪い国」、公職追放令(代わりに左翼で固める)ーGHQ内のコミンテルン 、国旗、国歌と国家への忠誠の否定、憲法の制定

朝鮮戦争の教訓; マッカーサーは「満洲を共産圏に渡さないことが東亞の安全の生命線」と日本の主張の正しさを知る。1951年 軍事外交合同委員会で「日本が戦争した動機は大部分が安全保障(自衛)の必要から」と証言

サンフランシスコ講和条約(日本の独立); 日本が西側となることを恐れたソ連は日本の左翼に反対を指示、共産党と社会党は署名拒否。東京裁判の判決が無効、A級戦犯も釈放。ー「靖国神社にはA級戦犯が合祀されているから参拝はだめ」は?? 1982ころ、中曽根総理時代に「中国に対する東京裁判の判決は有効」という閣議決定。自民党政権の罪のひとつです。以降、靖国参拝や教科書記述で中韓からクレームのたびにオタオタ。この時点で占領下の憲法を見直すべきだった。

日米安保条約; 岸首相はソ連・中国・社会党・共産党・全学連の反対を乗り切り締結、その後も高度成長が継続

漢江の奇跡; 日本の経済技術援助で韓国が飛躍的に発展

民主党政権の罪; 鳩山ー沖縄基地移設発言、菅ー尖閣の中国漁船対応、ロシア大統領国後訪問、東日本大震災・原発事故対応、野田ー韓国おもねり外交の結果・朝鮮王室儀軌を返還、民主党政権大敗

第二次安倍政権の誕生; 「明治憲法」に戻れと著者は主張、教科書問題の問題点指摘(朝日の誤報?を発端とした中韓の抗議)

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非常に関心を持って読破できました。日本史のそもそものとっかりの本は倉田満さんの本(近現代史)でした。その後、藤井厳喜さんの太平洋戦争の本、そして今回の渡辺昇一さんの本。いずれも新鮮です。百田尚樹さんの歴史本が楽しみです。残り少ない人生、日本人であることを気持ちよく自信を持って過ごしたいです。

共通して言えるのは受けた歴史教育の全面改訂版と言っていいでしょう。最近の虎ノ門ニュースで我那覇真子さんが沖縄の小学校で、新聞を用いた教育がされているとのこと、生憎なことには「とんでもない新聞」が教材になっているらしく我那覇さんが嘆いていました。沖縄から基地をなくすためにはなんでもやるということでしょう。

渡辺昇一さんの「決定版・日本人論」の半分は読み終えました。「日本史」を読み終えているので理解しやすい。

お詫び; 「日本史」については自分の忘備録兼用ゆえ項目の羅列もありました。適当に飛ばして読んで頂いたと思います。申し訳ないです。
  

Posted by まめちるたろう at 03:46Comments(0)まとめ