読後感ー令和日本・再生計画
2019.11.20 京都・大徳寺
藤井聡さんの本で7月に購入したもの、やっと読み終えた。
概ね4ヶ月かかったことになる。大雑把な筋は予想がつくとか、いろんな状況の所為でしょう。
締め括りは対応策である令和8策を挙げ、与党・野党・メディアのそれぞれに期待するところを提言している。8策の詳細を説明するつもりはない。反緊縮・反グローバル化・反構造改革・反一極集中・自立と独立・文化継承など8策。
一番の印象は従来から言っているようにこのままでは日本は滅びるということ。そのための8策の提言となっている。
GDPの推移などはこれまで本ブログでも紹介しているので今回は検索で一番目に引っ掛かったものを紹介しながら、藤井さんのいう2050年の予測に結びつける。
藤井さん以外の人の日本のGDPの説明(2017年) を要約すると、
1 アメリカ、C国は名目GDPが伸びているのに日本は横ばい
2 名目GDPはアメリカ、C国につづき3位だが、一人当たりに換算すると日本は25位
この作者は今後の日本に期待するで終わっている。
が、藤井さんの予想では2050年(30年後)では世界の平均以下の100位クラスに落ちる予想。なぜなら他国は成長し、日本は落ち込んでいるから。
図表そのもの(P215)は引用しづらいので数値で示すと。
日本のGDPが全世界のGDPに占めるシェア; 1995年 17.5% 2005年 10.0% 2015年 5.9% 2050年 1.7%(予想)
乱暴なくくりだが、2015年で25位(本来2017年のデータ)と仮定。
2050年の日本の人口が世界の1.8%(世界70億 日本1.26奥)と予想すると、日本のくらしは世界平均同等またはそれ以下(100位くらい)と言える。
30年後に世界平均以下の生活水準なんて考えられない。そうなる前に日本が気付いて立ち直ったらいいいのだが、小選挙区制の元での自民党政権の継続、その自民党政権を握っているのが8策と反対の勢力ゆえ前途多難。消費税10%の実行が8策と反する典型例。
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